(Ⅻ)にゃんこ亭の猫たち ⑦猫ドアを要求する大吉 (その3 攻防戦)

飼い猫
オレはやるぜ!

(Ⅻ)にゃんこ亭の猫たち 

⑦猫ドアを要求する大吉 (その3 攻防戦)

 

とうとう堪忍袋の緒が切れたわたしは、
たためる猫ケージを購入した。
猫トイレふたつ分の大きさの、
コンパクトサイズのケージ!
しかし、ヤワヤワしたものではなく、
かなり、がっしりしたものである。
なにしろ敵は、かの大吉なのだ。

その夜も大吉は、
出せ!の、入れろ!のと、大騒ぎだ。

真夜中。
カシャ、バタン、ガシャ・・
ケージを組み立てる音が、
かすかにリビングに響く。

猫対私

大吉VSわたし

 

ケージを組み立てているのは、わたし。
かなりいかがわしい雰囲気が漂っていたはず。
傍から見たら、
安達ケ原の鬼婆ぁ、といった形相だったろう。

くだんの猫メが、入れろ!と、
庭で凄んだように鳴き続けている。
(ふん、負けてたまるものか!)
わたしだって、凄んでいるのだった。

組み立て終わった猫ケージの中に、
トイレと水と大吉の牛柄ケットを入れる。
そしてケージごと、
大きなペットシートを敷いた上に置いた。

猫ケージ

上から見たケージの中

 

よし、完了!
わたしは、ほくそ笑んだ。

庭に通じるドアを開けた。
ビュン!
飛び込むように部屋に入ってきた大吉を、
むんずとつかまえるや、
ケージの中に押し込んで、
ガシン!
小さなドアを閉め鍵を下ろした。
あれっ!といった顔をしている。
なにが起こったのか、
わけが分からない、といった『はてな顔』

「今夜という今夜は、許さんよ。
そこで、朝までおとなしくしていなさい!」
わたしの怒りを知るや、
ウワーオ!ウギャーオ!
怒鳴るように鳴きわめく。
さしずめ『このやろう!』だろう。
「どんなに、わめいても、大吉の負け。
やりすぎたのだよ、きみは」
不敵に笑うわたしは、
さぞや恐ろしかったことだろう。

リビングからは、このやろうコールが響くが、
もう、わたしはくたびれ果てていた。

気がつくと朝になっていた。
・・大吉はどうなっただろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました