⚫最終章
⑦ひろがる病巣
下あごが黒くなっている。
どうしたらよいだろう。
楽に過ごせるようにしてあげたい。
・8月1日
午前6時30分
生鱈の水煮を40g。
元気そうに見える。
臭いも、あまりしない。
よほど気分が良いのか、
口まわりを拭かせてくれる。
この日は朝から台所まで歩いて来て、
鱈の水煮を6回も食べて、私を喜ばせた。
夜。
昼とは打って変わって具合が悪い。
1日のなかでも体調の変動が大きくなっている。
・8月2日
右目の下が、はっきりと黒くなってきた。
病巣がそのあたりにも及んできている。
今日は鱈のスープは飽きたらしい。
カツオ枯節で濃いスープをとる。
顔をそむけ、欲しくない様子。
夜8時、点滴してもらう。
11時、座薬。
かなり具合が悪いのに外に出たがる。
口は半開きの状態。
そうとう具合が悪いのだろう・・
体重4.96㎏。
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うすくつめたい大吉の耳を
しずかにしずかにもみほぐす
こすりあわせた手のひらで
大吉の背中をつつみこむ
ゆっくりとしっぽが動きだす
・・私の熱よ
大吉に伝われ
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