第二部Ⅶ ⑨アリスのドア その2
凛は本当に警戒心が強い。
石橋をたたいても渡らないタイプ。
アリスのドアだって、
うさんくさげに見つめるだけだった。
なんとか通ってもらいたい!
そこで、ドアが開く仕組みを、
ていねいに、根気強く教えた。
ある日、とうとう納得した!!
『いいわよ、やってあげる』
とか、エラソーにいったと思うな。
で、やってくれました。
通るというより、くぐるという感じ。
ドアが閉まる間際に、しっぽが軽くはさまるような違和感があるらしい。
自分からは積極的にくぐらないが、
自分のドアだと確信しているらしい。
『くぐるお勉強は、しないの?』と、
毎日、夜になるとオジに訴える。
凛なりのデモンストレーション。
でも、ひとりでは通らないの(泣)
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