第二部Ⅷ ③おみやげ

飼い猫

第二部Ⅷ ③おみやげ

 

ちょっと旅行に行っていた娘が、
凛におみやげを買って帰った。

鈴の入ったボール。
金属音が苦手な凛のために、
ころ、ろろろ・・と
やさしい鈴の音だ。
いいかも!
あそんでほしいな~
興味津々・・なのは人のほう。

凛はというと、
ボールを遠巻きにしながら歩く・・
でも!
ときおり、間違ったみたいに、
指先で突っついたりする!!

それに、驚いたことに、
いつもより娘に対する態度がいい。
通り過ぎるときに、しっぽの先で、スルリとさわったりする。
ほー!
進歩じゃありませんか!!

☆その後
娘が仕事先に戻ったとたん、
ボールを見せると、
じりじり後ずさりするんですよ。
おみやげをもらった手前、
一応、がんばっていたらしい。

猫も気を遣う、という顛末。

☆さらにその後
・・ボールはお蔵入りした(泣)

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