(Ⅺ)にゃんこ亭の猫たち ⑤2011 3・11 〈その3〉

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被災校に送った本に貼られた ロゴシール

(Ⅺ)にゃんこ亭の猫たち 

⑤2011 3・11 〈その3〉

 

みなさん、ご承知のように、
衝撃的な、原発での水蒸気爆発もあって、
東北では、大災害が、さらに大きくなった。

私事でいえば、
陸前高田市に住んでいた、
母方の従妹のご主人(50代)と、
息子(19歳、春休みで帰省中の大学生)、
父方の伯母(80代)と、
息子(50代。私にとっては従兄)が、
津波で亡くなった。
その従兄はいまだ、見つかっていない。

高田松原の被災松のお札(表)

高田松原の被災松のお札(表)

 

あの頃の事を、いま初めて記している。
震災後の、11年という月日、
事実を記すことはもとより、
それに関したものを書くなどということは、
私には、いっさい、できなかった。
そこの扉がフリーズして、開かなかった。

高田松原の被災松のお札(裏)

高田松原の被災松のお札(裏)

 

あのころの私は、
指田和さん(児童文学作家、釜石に親戚がいる)とともに、
多くの児童文学作家たちに、
【自作本にサインして、私たちのもとに送ってほしい】と、
せっせと、手紙を書き続け、呼びかけ続けていた。
手紙を書き続けて、腱鞘炎になったほどだった。

南は石垣島から、北は札幌まで、
呼びかけに応えてくれた作家たちから、
サイン入りの本は、ぞくぞくと、驚くほど届けられた。
児童文学者協会の協力もあって、
被災した東北沿岸部の、
こども園、小学校、中学校に送ることができた。
ピカピカの新品本がどっさり。
しかも、作家のサインとメッセージ入りで、
どこの学校でも喜ばれたものだった。

 

※猫のブログなのに、この度は、
ほとんど、猫は登場しません。
この次からは、また大吉に戻ります。

3・11関連のことは、
一度は書かないと、と思いつつも、
私の扉は、カチンと閉まったまま、
容易には開きませんでした。
やっと、一歩のあゆみです。

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