⚫最終章 ⑨タイルにうずくまる

帰りを待つ猫 飼い猫
オジの帰りを待つ

⚫最終章 

⑨タイルにうずくまる

 

・8月5日
右目は、赤い膿のようなものが流れて、
眼を開かずに閉じたまま。
左目尻がくぼんで、眼の大きさが半分になっている。

お風呂のタイルにうずくまって動かない。
ほどよくヒンヤリするのが良いらしい。
硬いタイルはつらかろう・・
そう思ってリビングに連れてきても、
気がつくとお風呂場に戻っている。
タイルの上にケットを引いてみたが、
そこには座らない。
よけいなお世話だった・・
ヒンヤリタイルが良いのだね・・

水を飲むのも困難になってきているので、
スポイトに水を入れて、
静かに口を湿らしてあげると、舌が動く。
半分以上、口から流れてしまうけれど、
それでも、いくらかは飲めている、と思う・・

こんな状態なのに、
オジの帰りがわかったらしくて、
玄関に出て、待っている。
きっちり、5分後に帰宅。
すごい!!
大吉センサーは衰えていない。
胸が熱くなる・・
オジも涙声である。

・8月6日
背中をなでる。
背骨がとがって手に刺さるように思う。
タラスープ、30cc。

私は、猫は甘いものが好きだと思っているので、
ぬるま湯にハチミツを溶かしたものを作る。
生きるエネルギーになってほしい。
スポイトで口元へ。70cc。
そのあと水を100cc。
舌を動かして飲もうとしている。
どちらもダラダラ流れでたとしても、
いくらかは体の中に入っているはずだと思う。

お耳をマッサージする。
今は高熱は出ず、むしろ低体温である。

⚘~~⚘~~⚘~~

大吉はパタパタとしっぽをふった・・
目が見えなくなっても、
歩けなくなっても、
トイレにも外にも連れて行ってあげる。
だから、おおぶねにのったつもりで、
オバにまかせて!
・・そう・・言ったときに・・

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