(7)里帰り猫 ご紹介ページ ①クロミちゃん(黒美嬢)(1994年 秋)

庭猫 
クロミちゃん

(7)里帰り猫 ご紹介ページ ①クロミちゃん(黒美嬢)(1994年 秋)

 

ぞうきん猫の子ども。

にゃんこ亭で生まれた5匹の子猫の1匹。

捕獲して手術にふみ切ってくれたのは、

「М氏」という、おじさんだった。

その「М氏宅」の飼い猫となる。

【にゃんこ亭の最高責任猫】であり、

序列は常に、ナンバーワン猫!でもあった。

 

黒茶のべっ甲模様。

ぞうきん猫によく似ているが、毛は短い。

背からしっぽまで、黒茶色。

顔は黒くなめらか。眼は美しいグリーン。

わたしが名づけた名前は「クロミちゃん」。

もちろん「ちゃん」までが名前である。

漢字での表記は「黒美嬢」。

 

小柄ながら均整がとれている。

いかにも猫っぽく、くんにゃり、しなやか。

例えるなら、プルルンとしたゼリー。

骨ってあるの?って感じである。

黒茶の毛ざわりは、どんな猫よりも柔らかい。

しっとり、ふわふわ、やんわり、つやつや。

ミンクなんか、そこのけ、である。

くねくね動く、ほどよい長さのしっぽの持ち主。

 

男子猫たちに、超モテモテ!もう、たいへん!

しかし、なにより特記すべきは、「頭脳明晰」ということ。

ランドセルを背負わせて、小学校に通わせたいぐらい。

手術したというお知らせに来てくれるあたり、

賢さがギュッ!と詰まっている、と思われる。

 

このクロミちゃんには、

飼い主のМ氏による命名で、「アヒル」という本名がある。

え!アヒル・・って、失礼だわ、と思うなかれ。

「ミケ」という美しい姉妹猫がいるために、

М氏にとってのクロミちゃんは、最初、影が薄かったようだ。

アヒルという名付けの裏には、

やがて美しい白鳥になったアヒルの子のようであってほしい・・

そんな願いが込められているらしい。

 

そういうわけで、美しい姉妹猫(三毛猫)に、

クロミちゃんは、ライバル心メラメラである。

 

前足をふみふみするので、

「クロミ・パンコーネ・アヒル」という、

ミドルネームも持っている。

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