⚫最終章 ④病む日々

子猫みたいにちいさくなった 飼い猫
子猫みたいにちいさくなった

⚫最終章 

④病む日々

 

大吉の体内では、
恐ろしい菌が暴れまくっている。
耐えきれぬ痛みだろうに、
わずかに顎をあげ、
じっと目を閉じている。
唾液が糸を引き、口もとを流れる。
そっとぬぐってあげると、
うすく眼を開けて、困ったような顔をする。

伊達男を気取った大吉にとって、
このような状態は、
痛みよりも、
つらく、情けないことだろう・・

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・7月9日23時
高熱のため夜間救急病院へ
血液検査
白血球はやはり低く1900/µℓ
抗生剤解熱剤入り点滴

・7月10日
行きつけの動物病院へ
解熱剤(メタカム)処方されたが効かず
・翌11日
抗生剤栄養剤入り点滴。
初めて解熱用座薬処方される
久しぶりに平熱(38・1度)
食欲少しあり

※この日から、
連日の病院通いとなる。

・7月22日
初めて猫インターフェロンを入れる。

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座薬を入れて熱が下がると、
いくらか気分が良くなるらしい。
鱈のスープの匂いをかいで、
台所までよろよろやって来た。
鱈の身を擦ってほぐしたものと、
茶こしで漉した白いスープを、
別々の器に入れる。
しっぽがパタパタとうれしげにゆれる。

喜んで口にしてくれるものがあると思うと、
オバは嬉しくて泣けてくるよ・・

元気だった頃

元気だった頃

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