第二部Ⅵ ⑤甘えベタ

飼い猫
信じないもん

第二部Ⅵ ⑤甘えベタ

 

凛はとにかく甘えベタ。
ひがんだ眼つきも大得意。
『信じないもん』と言われているようで、
こちらがガックリ落ち込んでしまう。
抱っこしようとしても、
『触らないでよ』といわんばかり。
なぜなの???

こんな疑問が駆け巡っていたころのこと。

岩合さんの[猫歩き]で、
なるほど!と思ったことがある。
それは、子どもがオス猫の場合、
母親猫は、ものすごく甘々で育てるんだって!
なぜかというと、
オス猫の宿命として、
長い間母親とは暮らせないかららしい。
やがて{追放する時}がやってくるからで、
そばにいる時間が長くない事を知っているからこそ、
母猫は舐め尽くして育てるのだという。
オスの子猫は、
どんどん甘ったれのボンボン顔になっていく。

我が家の甘ボン

にゃんこ亭の庭に来たオス猫たちの人懐こさが、
私は不思議だったけれど、目からうろこ。
岩合さんの話に大納得だった。

では、メス猫はどうか、というと、
甘々に舐めまわされている兄弟の横で、
『ね、おっかさん、あたいだってなめてよ』と、
母猫にまとわりついても、
無視されるか、うるさがられるか、
ついに、猫パンチなども飛んでくる始末。
そんなことがたび重なると、
だんだん、ひがんだ目つきになっていく。
いっしょに舐めてやってよ!と、
観ている私の心が痛むほどなのだ。

メス猫は基本、
母猫が追放することはない。
大人になって離れていく場合でも、
母猫のテリトリーを譲り受けるものらしい。
つまり、長くいっしょに暮らせるというのが、
放って置かれる理由らしい。

子猫には分かるわけもなし、
ついには、
『信じないもん』って猫が出来上がるのかも。

我が家の凛はそんなことを想像させまするよ。

ぷん!

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