第二部Ⅳ ④すばらしい聴力!

飼い猫

第二部Ⅳ ④すばらしい聴力!

 

我関せずというイメージが猫にはある。
ところがどっこい、そうではない。
どちらかといえば、かなり【関わりたい】らしい。

そのように思うのは、
猫の耳の聴力が考えていた以上に優れているから。

何をしているか。
今日はどんな予定か。
出かけた誰かはいつ帰るのか。
ゴロンと横になりながら、
はたまた外を見ながらでも、
耳は関心のある方向を常に向いている。

凛の場合は、
我が家の車のエンジン音を聞き分けていて、
3分から5分前には玄関ホールに出る。
2分くらいの差は、たぶん信号だろう。

ソワソワしながら行きつ戻りつする。
体中の毛はちょっとふくらんでいる。
耳はピクピク動いている。
緊張しているようだ。
と、突然、ピッと一点に集中して、
耳も体も動きを止める。

3分から5分前というと、
家からほぼ1キロ先のあたりに車がいて、
広い十字路で信号待ちをしているか、
はたまたウインカーランプを出している頃。
そこまでを、直線距離で考えてみる。
・・だいたい300メートルくらいかと思う。

いろんな騒音の中からひとつの音を聞き分ける聴力を、
寝てばかりいる、と思われている猫は持っている!
それは信じがたいほど優れた能力のようだ。

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