第二部Ⅳ ①猫の巣
キャットウォークは完成したものの、
いうなれば、天井に近い所にあるただの廊下である。
しかも、行って帰っても数秒で終わる。
凛はすぐに厭きてしまった。
うーん、どうしたらよいかなぁ・・・
放っておけば、そのうちまた復活するだろうと、
夫はいうものの、私はもっと何かしたかった。
とことん熱中するのが私の癖である。
何か・・凛がもっと喜ぶもの・・・
隠れる場所!
ウン!これだ!
近所の百均に行って、材料を見つけよう。
物色しているうちに、発泡スチロール製の柔らかい板を発見。
板といっても、四方に凹凸の切れ込みがあって、
組み合わせ次第で、床置きのマットにもなるし、
立体の箱にもなる、というスグレモノ。
ふ~ん、いいんじゃないの!
これに決めた!
一応、【巣】なので、
入口と、のぞき窓をくりぬいて、
ぽこぽこ、組み立てる。
さいころ型の箱と、
三角のテントが出来上がった。
結束バンドで天井に突っ張った棒にくくりつけて完成!
さあて、入ってくれるでしょうか。
[ビフォーアフター]の音楽を流したい気分。
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