第二部Ⅶ ①からかう猫
年末からお正月にかけて、
娘が帰ってきたのですよ。
凛にとって娘はライバル。
猫娘ｖs人娘ってな感じ。
自分の家(テリトリー)に
何のことわりもなく入り込み、
我が物顔に引っかき回す存在と
思っているらしい。
来たな、こども！
しかし、凛も学ぶ。
今年は少しお姉さんになった。
あれ？ もしかして、
からかっているんじゃないの？
という様子がうかがえた。
あら、まあ、びっくり(ﾟ∀ﾟ)
どんなことかってお思いでしょ。
いつもは、
ダイニングの娘の椅子は、
凛のものと思っているわけなの。
でも、
娘が帰ってきている時は、
その椅子には娘が腰掛ける。
元々、娘の椅子なんだから。
凛はおもしろくなくなって、
いつもはゲロを吐いたのだけど・・
今回は違ったんですよ、みなさん。
『取ったー！！』
凛が椅子に居座ったの、
椅子取り合戦みたいに。
取ったー！
椅子いっぱいにビローンと広がって。
(猫って伸び縮みするのよね)
「あ！取られたー！」
娘がさも驚いたように応じると、
ぱっ！と飛び降りて、
すぐにまた椅子を占領して、
これを幾度も繰り返したわけ。
やるじゃん！！凛ネエ♡
わたし、エライでしょ？
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