第二部Ⅴ ④注文の多い猫

飼い猫
ペロリ

第二部Ⅴ ④注文の多い猫

 

凛はかなり注文の多い猫だと思う。
鳴き方を相当数、用意しているようだ。

私をみつめながら、にゃごにゃご・・
私の脚にしっぽをからませながら、にゃごにゃご・・

のんびりとした鳴き方の時もあれば、
必死でなにかを訴えているような時もある。

注文の多い猫

のんびり鳴きの時は、
『しずかでいいわね~』と言ってそう。
「そうよね。おだやかでいいわよね~」と、私は応える。
満足そうに眼をほそめたり、
うれしそうにぴったりとくっついて歩くので、
この対応は間違ってもいないようだ。

逆に、きつい鳴き方をすることもある。
何か面白くないことがあるのだろうと思う。
的を得た対応をしないと、鳴き止まない。
こんなときは、凛関係のものに目を凝らす。

カリカリのお皿がからっぽ
お水が少なくなっている
ついさっきおしっこしたのに気づいていない
私があちこちと忙しがっていて、うるさい
・・などなど・・

先代猫の大吉は、
ケンカ大好きの無鉄砲なヤツだったけれど、
注文は決して多くなかった。
夜中に、『外に出してくれ!』というのが唯一の注文。
それ以外はなかったように思う。
むしろ、満足して暮らしていたようだった。

大吉と比べると、
凛の注文は、
なかなか厳しくて、私をあわてさせる。

お食事中

そのわりに自分には甘い。
(´~`)モグモグ食べながら歩いたりする。
ぽろぽろと食べこぼしを拾うのはもっぱら私である。
「あら?こんなところに食べかけのカリカリが・・
凛ちゃん、食べ歩きはやめてくれない」
『わたしじゃないもん!』
そしてひとしきり自分は知らないアピールをする。

注文の多い凛は
あなどれない猫でもある。

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