第二部Ⅶ ⑥錯視による考察? その2
さて、カ二ッツァの正方形には、
見向きもしなかった凛だったが・・・。
なにかを察したらしい。
ほどなく・・
ものすごくお行儀良く、
きっちりと正座して、
じーっと私を見つめている。
凛の前には、
ねずみのおもちゃが置いてあった。
じゃれたりしないから、
遊ぼうのサインではないようだ。
しかも、10歳のお嬢さんは、
近頃、そんなものでは遊ばない。
『おかしくって!』って感じだ。
「なんだろ???」
私の困惑が伝わったらしい・・
ねずみはそのままにして、
凛はゴソゴソと、
おもちゃを物色し始めた。
猫背がちょっと笑える。
つづく
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